歴史小説

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

かなり面白いッス。
俺ランキング小説部門でおそらく1位、2位ぐらいですね。
前から気になってたんですけどね。
実際読んでみたら期待以上の内容でした。

8世紀の東北で、得体のしれない蝦夷と蔑まれながらも、
圧倒的な戦力を誇る朝廷に立ち向かう蝦夷の将アテルイのお話。
なんですけど、
なんつーかね。

努力・勝利・友情

みたいな。
俺ら少年ジャンプ世代にかかせない要素が満載ですよ。
アツイね〜
ってカンジですか。
早く下巻読みたいんだけどなあ。ヒマが…。
 
で、次、
[rakuten:book:11906436:detail]
なんかタイトルで衝動買いしちゃったんですけどね。
桶狭間とか楽市楽座とか、
それぞれの項目ごとにいろいろな方が書いているという内容なんですが…。
 
まるで一貫性がない
 
っつーカンジでした。
あまり新しい発見はないかなあ。
というか
 
けっこーデタラメ
 
ですね。
長篠の戦いでの鉄砲三段打ちとかね。
結構平気で記述してますけどね。通常で考えて
三段構えで人が交代して打つよりね
 
後ろで玉込め係を置いて複数の鉄砲を狙撃手一人で打った方が効率的ぢゃん
 
って思ってるんですけど。つか、
 
そもそも柵までこさえてある上に、鉄砲乱射しているところに突っ込むワケねーだろ
 
って思うでしょ。スターをゲットしたスーパーマリオぢゃないんだからさあ。
みんな死にたくないからねえ。
ランボーみたいに機関銃打ちまくっている人のところに突っ込むバカなんかいるわけないでしょ。
だいたい、そんな効果的な方法だったら
 
鉄砲三段打ち戦法がその後のスタンダード戦術
 
になっているはずでしょーが。
あの武田氏を一瞬にして葬り去れるような戦術だったら、
その後の朝鮮出兵でとっくに朝鮮半島占領してたと思うんですけどね。
秀吉も織田軍にいたワケですからねえ。
あと、そもそも論として 
 
一旦撤退して、雨降るの待てばいいぢゃん
 
みたいな。雨降ったら火縄銃使えないんだからさ。
っつーわけで、突っ込みどころ満載の内容でした。はい。
いいかげん、武田騎馬隊VS織田鉄砲隊の図式はヤメにした方がいいような気がしますけどね。
まあでも武田氏が惨敗したのは事実なワケですからねえ。
そこで、オレ仮説としては、
 

  1. 穴山梅雪を中心とした反勝頼派閥による謀反
  2. 夜のうちに酒井忠次率いる別動隊が武田軍の退路を断った。

 
のが大きなポイントかなあと。鉄砲云々以前にね。
酒井忠次が宵のうちに裏手に回ったあとの陣形をみると、
武田軍は狭隘な低地にいて、織田・徳川軍に高地から完全に囲まれてしまってますからね。
最初から包囲することを想定した殲滅戦だったのではないかと思ってるんですが。
 
そうすると、
狭隘な土地に武田軍をどうやって誘い込んだか?
っつーことになるんですが、このへんが反勝頼勢力によるものだったのかなあと思ってるんですがね。
だいたい勝頼っていう名前がね。武田信玄(晴信)の字が一つも入っていないでしょ?
武田氏の跡継ぎは代々「信」の字がついていたわけですからね。
この時代の名前ってのは非常に重要ですよ。
ちなみに、この人の「頼」は信玄に滅ぼされた諏訪頼重からとったものですからねえ。
武田勝頼の人格云々に欠陥があったというよりも、
そもそも武田国人衆の中で、跡継ぎと認めてない勢力が内在していたと考えるべきだと思いますがね。

っつーわけで、
未だに長篠の戦いについてきちんと解説した本をお目にかかったことがないんだよなあ。