異邦人

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)

どんなに面白い小説でも2回以上読みたいとは思わないんですが、
これは例外ですね。
いや、久しぶりにシビれました。凄い。
 
文学作品にありがちな閉塞感、不安感、絶望感みたいなものが意外とない、
結構爽やかな作品ではないかと。
実際主人公にネガティブな感情はみられないですしね。
 
主人公がブチ切れて司祭を罵倒するところなんか、
何とも言いようのない感動がありますね〜。
この年(10万3?歳)になったからこんなに感動すんのかな?
 
とはいえ、
これ読んで仕事のモチベーションがあがる訳ではないですね。
むしろ逆効果と思われますので、
ビジネスパーソンには向かないでしょうねえ。
 タイトルからしビジネスパーソン
というかサラリーマンがターゲットですね。
先程のカミュと同じタイミングで読んだんですが、
内容があまりにも対照的だったんで、
自分の中で面白くなっちゃって載せてみました。
 
要するに、カミュと真逆の内容です。
ワシとしては、こちらの著作の方に不安とか絶望を感じましたが。
カミュ風に言うと「哲学的自殺」ということになるのでしょうか。
 
なんか随分ネガティブな言葉を連発してしまいましたが、
内容を否定するつもりは全然ありません。
むしろ全く御もっともでして、語り口も面白い。
少なくともカミュより役に立つことは間違いないです(笑)。
ちなみに、いくつか実践してみましたが、
思ったより楽しく仕事できそうな予感はしました。
 
ま〜でも、個人的に惹かれるのはカミュかなあ。